経口避妊薬ヤーズの構造と月経前症候群などへの応用

経口避妊薬、いわゆるピルというものは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンからなる構造で、さまざまなタイプがありますが、基本的には内容として含まれる卵胞ホルモンの分量が50マイクログラムを基準として、50マイクログラム入りのものを中用量ピル、50マイクログラムよりも多いものを高用量ピル、50マイクログラムよりも少ないものを低用量ピルとして区分しています。
現在はほとんどの経口避妊薬が低用量ピルとなっていますが、これは卵胞ホルモンによる副作用と関係しています。すなわち、卵胞ホルモンの量があまりにも多い場合には、吐き気、嘔吐、頭痛などといった副作用が生じやすく、女性はピルを服用するたびにこうした症状に悩まされることになってしまうからです。現在の低用量ピルでも人によってはこうした副作用が生じることがありますが、たいていは飲み始めの数週間に起きるもので、時間が経てば自然と消える症状といえます。
しかし、なかには過敏すぎて低用量ピルであっても副作用が消えないという場合もあります。ピルというものは避妊という目的のほかにも、月経困難症や月経前症候群といった症状の改善にも効果がありますので、もしもその目的で利用するのであれば、さらに卵胞ホルモンの分量を少なくした、超低用量ピル、たとえばヤーズ配合錠のようなものを処方してもらうということも考えられます。
ヤーズは一般的な低用量ピルよりも、卵胞ホルモンの配合量が3分の2程度となっていますので、より副作用を気にしないでもすむという錠剤です。ヤーズのような経口避妊薬がなぜ月経前症候群などに効果があるのかといえば、飲み続けることでホルモンの量が安定して、ホルモンの変調による体調悪化を防ぐことができるという理由によるものです。